お久しぶりです。

 

何かとバタバタしておりまして、

 

更新が遅れてしまいました。

 

申し訳ありません。

 

 

 

10月10日に無事開院し、約1カ月が経過致しました。

 

10月7, 8日の内覧会には、多くの方々にお越しいただき、心より感謝申し上げます。

 

 

開院してまもない時期で不慣れなところもあり、

 

何かとご迷惑をお掛けするかもしれませんが、

 

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

 

さて、本日は症例紹介をひとつ。

 

1歳6カ月の猫ちゃんが食欲がないとのことで来院されました。

 

 

飼い主様のお話から、

 

日常生活で食べ物以外のいろいろなものを食べたりかじったりしてしまう癖があるとのことでした。

 

 

早速レントゲン撮影を行なったところ、

 

胃の中に金属製の異物が確認されました。

 

 

では、これを除去すれば良くなるのか・・

 

というと、そんな単純な話ではないのです。

 

 

一般的に、このようなものが胃の中にとどまっているだけでは、

 

食欲が完全に廃絶してしまうようなことはありません。

 

むしろ、胃の中にこういうものがあったとしても、

 

平気な動物がほとんどです。

 

 

異物が胃から流れて、

 

内腔が小さい腸に詰まってしまうか、あるいはそれに近い状態になったときに症状が出ます。

 

 

ということで、超音波検査で胃から出たすぐの腸(十二指腸)を確認したところ、

いくつかの異物らしきものが確認されました。

 

 

さらに、日常的にいろいろなものを誤食してしまう動物では、

 

レントゲン検査で映っているもの以外のものが胃の中にたくさん貯留している場合が少なくありません。

 

 

 

ということで、内視鏡検査をしたところ、、

 

色々なものが確認されました。

 

携帯のストラップ、ひも状のもの、ゴム製のもの、などなど・・。

レントゲンで映っていた金属性のものは、

 

どうやらカーテンの端の部分のようで、

 

一見金属ではないですが、

 

触ると中に金属が含まれているものでした。

 

それがレントゲンに映っていたのですね。

 

 

 

除去するためには、

 

下の写真のような鉗子を挿入して、内視鏡の画面を見ながら除去します。

 

これらの鉗子にも異物の形に合わせていろいろな形状がありまして、

 

包み込んでとるためのバスケット型のもの(写真・上)や、

 

先で挟んで除去するもの(写真・下)などいろいろです。

 

とうことで、胃の中のものをすべて除去し、

 

十二指腸にあった異物も入り口からうまく取り出すことができました。

 

超音波検査で十二指腸の異物がなくなったことを確認して終了としました。

 

 

ちなみに、さらに腸の奥へと異物が流れてしまった場合には、

 

開腹して腸を切開しないと除去できないケースもありますから、

 

こういった場合は常に手術の可能性を考えておかなければなりません。

 

 

 

さて、色々なものをかじったり食べてしまったりするコたち・・・

 

 

それを止めさせる何か有効な手段や治療法があればいいのですが、

 

完璧に辞めさせる薬があるわけでもありませんし、

 

常日頃から注意を払っておくしかなさそうです。

 

 

万が一食べてしまった場合には、

 

何を食べたのかを把握して、

 

すぐに病院に連れて行ってあげることが大切だと思われます。

 

 

特に、

 

ひも状の異物

毒性のあるもの(チョコレート、たばこ、玉ねぎ、ブドウ、など・・・)

鋭利なもの

針状のもの

 

などは、より生命に関わる事態になりますので、注意してあげてくださいね。

 

それでは・・。また更新致します。

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