当院では日々、数多くの手術を行っており
プライバシーに配慮した上で、
動物や生き物への理解、知識の共有、ならびに医療の透明性を目的とし、
医療情報を定期的に公開してまいります。
ご理解賜りますようお願い申し上げます

 

↓ 以下閲覧注意を含みます。

 

続きを読む(閲覧注意)

 

23年4月10日右耳の外耳炎で来院されました。右耳の細菌性外耳炎がみられ、外耳炎の治療をおこないました。数種類の抗生剤を使用しましたが、外耳炎の症状の改善がみられず、耳道腫瘍を疑いCT検査をお勧めしましたが、このまま外耳炎での治療をしたいと飼い主様の希望がありました。

23年6月水平耳道の腫瘍は耳道奥になり耳鏡では確認することが不可能です。

外耳炎の経過が通常とはことなる事から、数回にわたりCT検査を勧め、CT検査を行いました。

CT検査の結果耳道に1.3×1.4×1.1㎝の石灰化をともなう腫瘍病変がみつかり、今回手術をおこないました。

赤丸でかこんでいるところが、主要です。左側の耳道と比べるとかなり大きい病変ということがわかります。

腫瘍は耳道軟骨を一部突き破った状態でした。

水平耳道切除のみなので、術後外見は手術する前と変わらない状態になります。

術後はドレーンチューブを設置して排液を出し、数日後、チューブを外します。

病理検査結果は耳垢腺癌でした。耳垢腺癌は悪性ですが、挙動がさまざまなため、必ず転移するとはかぎらないですが、経過観察が必要となります。

病気の種類によっては、内科的に様子をみすぎないほうがいい場合があります。

コメントを残す