チワワ10歳

胆嚢炎、慢性膵炎

高齢になると、胆管(胆嚢から胆汁を腸管に出している管)が肥厚して、胆汁の流れがわるくなり、腸管の細菌が胆嚢内に入って増殖したりします。

若いうちは胆汁もサラサラの液体ですが、歳をとるとドロドロの液体になります。

 

さまざまな抗生剤でコントロールしていましたが、内服薬でコントロール不可能な状態になり、今回手術をおこないました。

 

胆嚢は膵臓の近くにあるのと、だいたい経過のながい胆嚢粘液嚢腫の子は、長い間、炎症を起こした胆嚢がお腹の中にあるため、膵炎を併発していたり、肝臓と胆嚢が癒着していたりします。

肝臓と胆嚢が癒着をしている場合は、癒着を綿棒でゆっくりと剥離して、肝臓からの出血を最小限におさえながら行っていくため、大変時間がかかる手術になります。

 

術後は膵炎を起こすことが多く、入院日数はながくなることが多いです。

 

術後、膵炎の数値も上がりましたが、回復して元気に退院していきました。

コメントを残す