子宮蓄膿症

 

こんにちは。症例を紹介します。

2週間前くらいから生理で、ドロッとした膿のようなものが出てきたとの主訴で来院されました、8歳のフレンチブルドッグです。

血液検査、超音波検査所見及び未避妊雌であることから子宮蓄膿症が疑われ、緊急手術を行いました。

開腹すると、子宮は全体が腫大していました。

写真は摘出した卵巣及び子宮です。

子宮を切開すると中から多量の膿が出てきました。

病理組織検査に提出したところ、腫瘍性病変は認められず、摘出により良好な予後が期待されます。

子宮蓄膿症とは、子宮腔内に膿が貯まる疾患です。

その発症には雌性ホルモンの分泌が深く関与していると言われています。

ホルモンの影響受け、肥厚増殖した子宮内膜は細菌感染を起こしやすくなります。

したがって、長期間のホルモンの影響を繰り返し受けた高齢の未避妊の犬で多く発症します。

 

症状は、食欲不振、元気消失、発熱、多飲多尿、嘔吐などがみられます。

外陰部からの排膿も認められることがあります。

子宮内の細菌が産生する内毒素により重篤な状態になり、死に至ることもあります。

高齢で状態も悪いと麻酔、手術のリスクが高くなります。

子宮蓄膿症は避妊手術により防げる病気です。

若くて元気な時にはリスクが少なく手術が受けれます。

仔犬を迎えられた方には、1回目の発情が来る前の6ヶ月半から7ヶ月で避妊手術を行う事をお勧めしています。

 

 

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