腸管内異物と膵炎

 

今回は症例の紹介です。

朝から嘔吐を繰り返し、息が荒く、足がもつれるとの事で来院されました、推定6歳の女の子のチワワについてです。

来院時の体温は40.1度、心拍数は180回/分でした。

血液検査を行ったところ、重度の脱水と膵臓の酵素上昇が認められました。

また、強い炎症も起きていました。

膵炎の影響で嘔吐を繰り返し、脱水したと考えられました。

そのため点滴を行い、脱水と膵炎の治療を開始しました。

徐々に元気を取り戻したためごはんをあげたところまた吐いてしまいました。

超音波検査及びレントゲン検査を行いました。

レントゲン造影検査では腸管の拡張がみられました。

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超音波検査では、陰影を伴う構造物がみられました。

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以上のことから腸管内異物が疑われ、開腹手術を行うことになりました。

開腹すると腸管内に異物を確認しました。

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また、腸管が広い範囲で壊死していました。

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壊死した腸管を切除しました。中からは梅干しの種が出てきました。

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術後、炎症が治るまでは絶食します。

長期の絶食により体内の蛋白質が低下したため、輸血をして補いました。

輸血の様子です。

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専用の機械と輸血用のチューブを使います。

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術後の経過は良好で、今後は膵炎の治療に専念します。

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