月別アーカイブ: 2016年8月

猫の肥大型心筋症

 

こんにちは。今日は症例紹介をしたいと思います。

吐いた後、呼吸が苦しそうで、ぐったりしていたとのことで来院されました、もうすぐ11歳になる猫です。

来院時の心拍数は180回/分、心雑音はありませんでした。

レントゲン検査と超音波検査を行いました。

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レントゲン検査では心陰影がやや肥大

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超音波検査では心臓壁の肥厚が認められました。

以上のことからこの猫ちゃんには心筋症があると考えられます。

心臓の病気は進行性なので、定期的な超音波検査により経過観察を行います。

また、心筋症を引き起こし得る基礎疾患(全身性高血圧や甲状腺機能亢進症など)の検査も必要になります。

 

猫の心筋症において最も一般的なのは肥大型心筋症です。

主に左心室の筋肉が厚くなり、左心室が狭くなり血液をためることができなくなるため、体が必要とする血液が心臓から出なくなり全身の働きが低下します。

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左が正常な心臓で、右が肥大型心筋症の心臓です。

 

肥大型心筋症では、肺に水がたまり呼吸がうまくできない、咳が出るなどの症状も出ます。

また後肢の突然の痛みと麻痺が起こる場合があります。

これは血液の流れが悪くなることで血液のかたまり(血栓)が血管に詰まり、後肢に血液がゆきわたらずに起こります。

写真は血栓塞栓症により後肢が麻痺した猫です。

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診断は主に心臓の超音波検査で行います。

心臓の壁が内側に厚くなるため、初期ではレントゲン検査で異常が見つからない場合があります。

また症状や心雑音がない猫でも罹っている場合があります。

そのため定期的な超音波検査によって心臓に異常がないかを確認することが重要です。

 

猫ちゃんに多い病気なので、健康診断の際は心臓の検査も受けることをお勧めします!

 

 

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お盆中のペットホテル

 

暑い日が続いておりますが、夏休みはいかがお過ごしですか?

お盆中のペットホテルにまだ空きがあります。

当院では犬、猫だけでなく、うさぎやハムスターのお預かりも行っています。

また、わんちゃん猫ちゃんではお預かり中にシャンプーもできます。

詳しくは病院までお問い合わせください!

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腎臓病の早期診断に役立つ新しい検査

 

腎臓病は、猫で3頭に1頭、犬では10頭に1頭が罹ってしまうといわれている病気です。

これだけ多い病気ですが、早期に発見することが難しい病気でもあります。

しかし新しく開発された血液化学検査項目であるSDMAにより、腎機能の異常を早期に検出できるようになりました!

今まで 一般的に行われていた血液化学検査項目であるBUNとクレアチニンでは、腎臓の機能が約75%以上失われないと異常が検出できませんでした。

SDMAは、腎臓機能の約40%が失われた段階で異常が検出できるとされています。

早期に腎臓病を発見することで、療法食やお薬で腎臓を保護し病気の進行を遅らせることが可能になります。

 

犬や猫は人の5〜7倍のはやさで歳を取ってしまうため、病気の進行もはやいです。

1年に2回の目安で血液検査を受け、病気の予防や早期発見をしてあげることが重要です。

 

詳しくは病院スタッフまでご相談下さい!

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